重ね煮って?
重ね煮とは、旬の野菜をたっぷり使い、
陰陽が調和された「中庸」に調理することで
ご家族の体調をととのえ、
身体の内側から健康をつくりあげていく
「家庭料理」です。
陰陽調和が取れた料理は素材の持ち味が
じっくり引き出され、
独自のまあるい味に仕上がります。
無水重ね煮と違い、
色味が鮮やに仕上がります。
重ね煮の5つの魅力
陰陽バランスが取れるように
根・葉・実多種類の野菜を
使用。
野菜の甘みを最大限引き出す
ので、砂糖は使わず、油も
最小限。
皮と実の間には栄養・旨みがぎっしり。アクはフィトケミカルが豊富。
皮むきしないからゴミが少なく、
油も少ないから洗剤も多くは不要。
素材の旨みが十分引き出された、
滋養のあるふくよかなお味。
重ね煮の陰陽調和って?
「重ね煮」は、東洋の自然観の「陰陽」の
考え方から確立されたものです。
食材も、私たち人間の身体も、
自然界の一部であり
陰陽の要素があると捉えています。
例えば、私たちの身体が
健康であると感じている時は、
陰陽バランスが取れている
「中庸」の状態のとき。
反対に陰性、陽性の
どちらかに傾いてしまった時は、
傾き具合が大きいほど
体調の崩れ具合が激しくなります。
日常の食生活に留意し、
傾きを少しの範囲に治めていれば
大事に至らず、
体調をすぐに戻すことが出来るのです。
つまり、日々の食生活の中で
調和のとれた「中庸」のものをいただく
ことで、
自分自身やご家族の体調管理を行い、
身体の内側から整えていく
「食養生」の家庭料理。
それが「重ね煮」なのです。
食材における
「陰」と「陽」について
陰生の食材、陽性の食材には
次のような性質があります。
陰陽調和の「重ね煮」では、
この性質に基づいた調理を行います。
陰陽が調和された
「中庸」状態を作る調理法
鍋の中で素材を重ねる順番に
大切なお約束があります。
上に向かう力を持つ陰性素材は下、
下に向かう陽性素材は上に、順に重ねます。
育成する向きをぶつけ合ように
重ねることで、
陰陽のエネルギーが作用し合い、
鍋の中で対流を起こします。
その結果、調和が起きて
「中庸」の状態になり、
重ね煮独特の「丸い味」となるのです。
不思議ですね!
陰陽調和の重ね煮料理は「蒸し煮」が基本。
少しの誘い水で、野菜の甘み、旨みを瞬時に引き出します。
簡単にたくさんの種類の野菜を食べられる
重ね煮料理の煮物はもちろんのこと、
和え物の手軽さ、 その美味しさは格別です。
あなたも「重ね煮」を体験してみませんか?